目次
概観
初心者向けキャラの大本命。機動力は全キャラトップクラスで、横移動能力はリリやアリサには劣るものの、高い性能を持ち、バクステも非常に高性能。それでも拳帝へは少し歯ごたえがあるが、このキャラは鉄拳では珍しく相手のキャラの知識というより、自キャラの知識さえ極めればランクマではしばらく負けない。3つの構えでガードを崩せるが、通常状態でも3すくみに置いて他キャラより恵まれた超高性能な技を持ち、構えを一切覚えずとも赤段までは行けてしまう。弱点はコンボ火力(火力を出そうと思ったら左右を入れ変える締め技を使わざるを得ない)、それから発生の速い下段。下段は豊富に見えて発生が遅いので、意外とガードが固い相手を崩すのには苦労する。またホーミングが66入力か、すごく発生の遅い技かしかないので、横移動にも弱い。が、拳帝までは横移動を駆使するプレイヤー自体が少ないのであまり気にならない弱点とも言える。技の数が多い点が心折れるという人もいるかもしれないが、最初は最低限の通常技から覚えていって、勝ちにくくなったら一つ覚える、行き詰ったらまた一つ覚えるという風に、成長が止まったと感じた時に、新たな技を覚えるだけで強さを更新できる。つまり、成長を能動的に進めやすいキャラだ。また、ザフィれなさんのyoutubeちゃんねるには技の詳しい解説があるので、この動画の存在だけでも他キャラより育成の難易度が低いと言えよう。
壁攻め
壁攻めはモードスケアクロウ。移行は生出し(WK)でも3LKでもLPLKでも6RPLKでもよい。とにかく出してしまって2LKLKかLKLKを延々とガードさせる。相手が暴れそうと思ったらRKでパワクラ、相手が次の次に暴れそうと思ったら、WPを出して6フレ有利になるバアルゼブルをガードさせる。解除した状態で相手の反撃を予見したら、パワクラの4LKで狩る。ただし、そういう時の大本命はアパストで、連続ヒットする3LPRKを確反やスカ確で決めて壁強を狙うのがベスト。3LPは発生13で、中段派生の3LPRPがありながら、連続ヒットして確反のない3LPRKが壁強を取れると、高単価の性能を持つ。相手のガードが固いと思ったら2RKや2LKで削る。スケアクロウ中3LKLKもガード崩しとしては有用。決めると相手の精神的ダメージも大きいだろう。
立ち回り
遠~中距離戦
しゃがみからも同様の技を出せるサブナック初段(1RKRP)が2D格ゲーの中足のように使える。この技は2段技で、初段からは2入力でカマキリの構えへ移行できる。ここからさらにガードを崩していくことが可能だが、2発目を出し切るのも面白い。2発目はコンボ始動技なので、一気に壁まで運んで勝負にいける。このサブナックで牽制しつつ大本命の右アッパー(3RP)、上段技を長い時間潜って確反を食らいにくいレヴィアタン(立ち途中RP)、発生15フレームの2段攻撃のコンボ始動技、アルラウネ(立ち途中LPRP)を当てに行く。アルラウネはガードされても2段技なので出したり出さなかったりすることで確反をもらいにくく、動こうとした相手に2段目がヒットすることも期待できる。これらの技は基本はスカ確用だが、置きに使っても強力。置きにはさらに9RKのライトゥーも使っていける。ザフィーナの技は潜ったり構えたりよくわからないので、生ローなど発生の速い下段で止めにくる相手は多い。そうでなくても近寄って2択で倒してしまいたい心理に相手はなりがちなので、近寄られたら相手の下段の割合を見てブッぱなしていく。かなりのヒット率になる。その他、中距離では2RPLKも強力。発生は遅いが脅威のリーチで、ガードされても三発目の存在でまぐれあたりからのコンボが狙える。相手に触りに行く目的で6WPと66LKRPもお勧めの技だ。前者はすこぶる潜ってリーチの長い中段、おまけに確反がない。後者は初段でガードさせて4フレーム有利、そのままだとスケアクロウに移行するが、4入れで構えキャンセルしても他の移行技と違って有利フレームが変わらない。スケアクロウ移行のWP派生を出すか、2発を出し切るかでかなり幻惑できる。そして、これら触り技に恵まれている上に極めつけは何と言っても4WP(通称ダルシムパンチ)である。発生16の見えない下段の中では最長のリーチを誇り、先端当てだとガードされてもキャラによっては浮かない。メインの牽制にするには少々危険だが、ここぞという時に体力を削り取るにはこの上なく強い技だ。他にもタランチュラに移行する9WPやホーミングの66RKなどが触り技。初段がカウンターでコンボ始動になる6RPLKで触ってスケアクロウに移行して攻めるのも面白い。この距離では触るという行為に事欠かないザフィーナだが、相手はザフィーナの存在自体がかなりのストレスなので、相手の置き技の間合いをうろついてスカ確の右アッパーや3LKRKを決めるのも強力。特に3LKRKは全キャラ最強の牽制技と言ってよく、発生14の中段でリーチが長く確反のない、いわゆるトッスラである。ヒットするとサブナックでの追撃が可能な上に、2発目がカウンターヒットするとコンボが決まる。1発止めはスケアクロウに移行するので、これで攻めてもいいし、3LK2RKで下段派生もある。言うことのない強技だ。他にもこの距離の技は枚挙に暇がない。発生16のWKRKRKは2発まで連続ヒットし、どこでカウンターヒットしてもコンボ始動になる。また、RPRPWPも強い。2発止めを使いながら、たまに最終段まで出し切ると3発目の存在を忘れた相手にヒットする。これらの多段技で相手のガードを崩すために、移行からの構えを使うほか、RPLPLKも使っていく。3発目が予想もつかない下段なので、モーションを覚えられるまでは「ザフィーナ相手にずっと4入れしてたら未知の下段を食らってしまう」という気にさせることができる。その時、WPRKRKやRPRPWP、2RPRKRKのような三段技が効いてくるのだ。
近距離
実は近距離も強いザフィーナ。3LPのフレームは悪いが、強力な上中段の2種の派生によって、実質ガードさせても有利に試合を進めやすい。3LPを布石に、横移動で相手の暴れを誘って右アッパーを当てるのが基本。だが、ザフィーナはバクステも強力なので、相手の技によってはバクステも混ぜていく。ただ、この距離でザフィーナが少し困るのが発生の速い下段を持たないこと。生ローがない点だけはちょっと難儀だが、相手のガードを崩そうと思ったらその前に2LPLPやWPRKRKなどを見せておいて相手を黙らそう。相手のガードが読めたら2LKからのマンティスの構えや66WPで投げに行く、もしくはLPLKなどからおもむろにスケアクロウに移行してガードを崩すか、バアルゼブルをガードさせるか、パワクラで迎え撃つかの無理やりな択に迫ってしまう。
コンボ選択
コンボは1つ覚えれば十分。浮かし>3LP>6RPLK>スケアクロウの構え>WK>スクリュー>66WKのみで拳帝には十分行ける。ラストはややダメージは落ちるが、3RKRPを決めても面白い。相手はうつぶせ頭向けやられ(スーパー頭突きの恰好でのやられ)になって、ザフィーナが23フレーム有利とやりたい放題の構図になる。壁コンボは9LP>3LPRPディレイLPが最大だが、正直言って拳帝までは安定しない9LPやディレイを省いても十分。かなりコンボは完走しやすい部類で、これだけでもザフィーナは初心者向けと言いきれる。
確定反撃
10~12フレまでワンツー。慣れてきたらカリバーン(LPLK)がダメージが高い上に有利からスケアクロウでガードを崩せる。12フレは2LPがあるが、これは確反というより、リリのバクフリ択への拒否や暴れに使う技。13は3LPRKを確実に決めたい。特に壁では壁強が取れる。14は3LKRK。ヒット時にサブナックで追撃できて、トータルダメージが大きい。ついでにミスった時のリスクも小さい。その分、15フレの浮かし技を持っていないので、ニーガンのパワクラなどを浮かすことができない。16以上は右アッパーを入れる。下段確反はザフィーナ最大の弱点で、なんと14までトゥースマしか確反がない。15以上はアルラウネを決め、18からレヴィアタンを決める。14以下の下段の確反だが、思い切ってトゥースマではなく、立ち途中LKで触るのも手。この技は上段がガードさせて有利な状態でスケアクロウに移行する。スケアクロウからの攻めに自信があるなら、狙っていく価値はある。
スカ確
得意科目。ザフィーナの右アッパーは潜り性能が高く、リーチも長いため全キャラの中でも使いやすさがトップレベル。またザフィーナ自信の機動力とも相まって間合い管理がやりやすい。このスカ確右アッパーを大本命に、リスクを押さえたい、もしくは小さな隙に決めていくなら3LKRK、遠間の相手には9WPや2RP、6WPも使いやすい。
その他、赤段に行くまでに使った技
発生13の中段1RPは壁が絡んだ混戦で発生が早く使いやすい。4LKのパワークラッシュはスカると咄嗟でも視認して浮かされるで必ず触れる壁際で使う。ガードされても確反をもらわないのが強みだが、ヒットしても不利な点に留意してその後の相手を見るのが賢明。スカ確としてはコンボの締めでよく使う4LPWPも単発としては高火力。ただ、位置が変わるのが少し嫌だが。
感想
弱点がないわけではないが、初心者帯ではまさに最強キャラ。どの技も強く、通常技を覚えられても構えがあるためガードは常に崩せる。そのため3すくみが非常に回しやすく、守っても機動力と潜る技とジャンステしゃがステ確反のないパワークラッシュで守りやすい。上に行くとザフィーナを知る高段位者と構えを駆使して戦うことになると思うが、それはおそらく王段以上であろう。文句なく鉄拳入門者にお勧めできるキャラナンバーワンです。それも、わからん殺しだけでなく、きっちり基礎的なことを楽しめた上にプラスαの強さがあるので、正々堂々と楽しく強く、ストイシズムは要らない。いずれ全技解説や構え解説もやります。