
前回ウメハラ講演録④からの続きです。
10のうち1変化する
じゃあ、仮に自分が勝率95%だとしましょう。
めちゃくちゃ強いですね。もしこれが仮に日本の、そうですね
一番流行ってる場所、新宿で勝率95%だったらこれ間違いなく世界最強です。
しかしもしこの95%の勝率のある人が、毎日毎日何の成長も感じられなかったらどうなるかっていうと
やっぱり飽きて上達がなくなれば、実力ってのは相対的なものですから、周りの人間に追い越されちゃうんですよ。
だから95%っていう理想的な勝率で戦っていたとしても、追いつき追い越されることを考えると、自分から変化をしていかなきゃいけない。
うまくいってるのに変えなきゃいけないんです。普通うまく行ってたら変えないじゃないですか。
うまく行ってるからこれでいいじゃないかって。しかしそれだと競争が激しくなると勝ち残れないんですね。
「うん、これは今は周りは誰も気づいてないけど、いずれ対応されちゃうぞ、もしくは真似されちゃうぞ。そうすると勝率95%は90%になるぞ、85%になるぞ」
そういうことを予想して、事前に色んなことを調べておくんですね。
それで勝率が80%ぐらいに落ちてもそれはそれでいいんですよ。
そこで80%に落ちることによって、将来的な高い勝率へ投資してるわけですから。
では変化ってのはどこまで変化させるのか。
難しいところですよね。普段の仕事が10あるとして、10変えちゃっていいのか。そんなわけはないですよね。10変えちゃったら違う仕事になっちゃうから。
でも逆に普段やってる作業の中で、絶対にこれだけはやらないといけないってことが10全部変えちゃいけないってことがありえるのかなって。
僕はそんなことは絶対ないと思ってるんですね。
そりゃ実験とかの世界だったらわかんないですよ。
でも普通の仕事で今やってることを一切変えちゃいけないなんて、今やってることを全部そのままやってれば完璧だ、なんてそんなことは僕はあり得ないと思っているんですね。
変化させる余地がないんだったら競争はないですからね。
一生それをやってれば安泰ですよね。だって誰もそれを塗り替えられないんだから。
競争になっている以上は塗り替えられる可能性がある。
じゃあ、10ある中で9は普段通りやるけど、この1だけ変えてみようかな、変化させることによって悪いことが起きるかもしれないけど、9押さえておけばこの1を変えてもそれほど悪影響ないだろう。何か発見があるかもしれない。
そしたらやっぱり発見あるんですよ。
あれ、なんか今まで知らなかったことに知れたぞ。気付かなかったことに気づけたぞ。
これは僕の中では成長ですから。知らないことを知るってのは。
そうやって1割の変化を楽しんでるうちに気づくんですよ。
あれ、これ1だけしか変えられないと思ってたけど、2変えられるぞ
場合によっては3変えてもいいぞ
この10全部正しいと思ってたけど、フタ開けてみりゃとんでもない、3割まで変えていいんじゃないか。
こういうことって結構あると思います。
そうやって徐々に徐々に変化の幅を増やしていって、知ってること出来ることを増やしていくのが、まぁ勝ち続けるために必要なことだと思います。
この辺りは著書に詳しく書きましたので、もし良ければ本を読んでいただけるとありがたいです。
そしていよいよ、今日皆さんにお話ししたかった本題に入りたいと思います。(つづく)