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概観
シーズン5でかなりの弱体化を受け、上級者帯では一時期、最弱の可能性も指摘されたが、中級者帯ではまだまだ勝ちやすい部類。赤段はそう難しくない。理由は圧倒的なリーチ。間合いの取りあいには主導権を握れる力は健在でコンボの威力も十分。ただライトゥーがなくしゃがみステータスも強くないので、守りは10フレ暴れのLPLPやしゃがみ2択、LK派生を使ってうまく誤魔化していくことになる。縦押しとスカ確も今となってはあまり強くなく、時にがっつり受けに回って時間切れ勝ちも狙うストイックな戦い方が要求される。壁際でのホールド入力ガード崩しが強いイメージがあるが、実戦ではそんなに決まらないので壁際の強さは普通より少し強い程度のイメージ。逆に、壁にこだわらず戦えるのでどの局面でもリーチを生かして間合いを管理し、相手の心理を読んで対処していく。後はスラッシュのジェットヴァーリー(666LK)がどれくらい短い距離で出せるかの精度がかなり勝率に影響する。横にすこぶる弱いので出す間合いがバレていたらかわされて反撃を食いやすいが、当てて有利の強い技がこれぐらいしかない(66LKは発生が遅いので使いにくい)。ゼロスラがワンコマのように使えるようになれば神段も難しくない。
壁攻め
壁攻めは赤段まではほぼ生しゃがみからのママラガン(しゃがみ中3LKRP)とマッシヴソード(3RKLK)の2択でOK。壁際でダウンさせた相手は起き上がり下段をよく打ってくるので、ジャンステのサンダークラウド(9LP)やフライングティープ(9LK)を食らわせる。再び壁強が取れそうな位置関係なら9LKがいいだろう。壁攻めについてはシンプルにこの2択でいい。暴れを止めたい場合にはLK派生で釘付けにしてもいいし、初段が上段ではあるがマッシヴソードより発生が1フレ速いバックハンドブロー派生(4RP)もたまに混ぜる。下段となるLK派生は特に当たりやすい。また、壁の相手にジェットヴァーリーをゼロ距離で出して固められると心強いが、難易度は高い。
立ち回り
立ち回りもLK派生とマッシヴソードが基本。LK派生はLKを単発で出したり、2発で止めたり、派生下段を出したり立ち派生を出し切ったりと、全ての派生を使いまわす。LKの発生は13なので、これは言わば無法な間合いを持つ左アッパーと心得たい。これで相手のとどめを刺すケースもかなりある。間合い調整の制御棒のような技で、この技を置いておかないと相手に懐に入られてカムラムがリーチの利を失ってしまう。画面中央では横移動からのテッカンコー(46RK)がおすすめ。横移動から出す利点は2つある。ひとつは、入力が安定すること。横移動中に先行入力で46を入れ込むと暴発などがなく安全にテッカンコーを出せる。もうひとつの利点は横移動を見ると相手が間合いを誤認識するのか、テッカンコーを異常に食らってくれる。この技は能動的に当てに行くというよりは相手の間合い認識の誤りを期待して繰り出す置き技かもしれない。相手が固いと思ったらモンスターテイル(1RK)や66【RKLK】RP入力のママラガンを狙う。3LP派生からママラガンを狙ったり中段派生を狙うのも面白い。勝負に出る時は、タッマラー(2LP)を当ててしゃがみからの2択を狙ってみる。タッマラーはダウン中の相手にも当たるので、ダウン追い打ちが少ないファーカムラムにとっては貴重な技。ガードさせると5フレ不利なので、相手が即暴れてくる相手なら技をガードして有利になってから3LP派生の2択などを狙うとよい。タッマラーがヒットまたはガードしても何もしてこない相手なら、しゃがみからのママラガンとカウ・ロイ(しゃがみ中LK)の2択を狙う。しゃがみからのママラガンが最初は当たるはずなので、これを意識させたらカウ・ロイを狙っていく。少しリスクを抑えたい場合にはカウ・ロイの代わりにクイックエルボー・ソーククラブ(立中LPRP)を狙ったり、デュアルホーンからの派生(立ち途中RP~)を狙う。クイックエルボー・ソーククラブは発生が13フレームなのでちょっとした下段に反撃できたり上段を避けてからの反撃にも使いやすい。ファランのローリングライトキックのようにスカ硬直の短い技にも安定して決めていける。クイックエルボー・ソーククラブなど遠くへ吹き飛ばす技が当たった後は、デンジャラスアッパーカット(66WP)で寝っぱなしの相手にダメージを与える。特にクイックエルボー・ソーククラブのヒット後は、ガード以外の何かの行動をするとデンジャラスアッパーカットが当たり高威力のコンボが決まるので、期待値がかなり高い。これをガードする相手には66入力のママラガンを狙っていく。
相手のジャブやワンツー暴れなど10フレ技の回収にはパンチさばきのリヴォルヴ(2WK)を当てていきたいが、現在は読みが外れると浮く技になってしまっているので、リスクを抑えたい場合は1RPなどもジャブを潜って強いことを覚えておくといい。また、近距離の混戦時はジャブ~ジャブ~エルボーサイス(LPLP)の上中連携を忘れないようにしたい。しゃがみ連携に勝つことができ、これを何度も見せると次はジャブ投げが決まる。
コンボ選択
ほとんど浮かし>4LP>3LP【RPLP】>LK【LKRK】>スクリュー>3LP【RKLK】RPで事足りる。デンジャラスアッパーの時だけ4LPを9RKに替えて大ダメージを狙う。下段のレイジドライブは知らない相手にはよく決まるので、RD>スクリュー>2LK【RKLK】RK>LK【RKLK】のコンボは覚えておくと終盤の削り合いで勝ちを拾いやすい。
確定反撃
12~14フレームにダブルティー・ソーク(6RPLP)を決められるようになると心強い。この技はスカ確でも役に立つ。12フレームはRKLKも決めやすい。14フレームはティー・ソーク・ラン(4LP)も強かったが現在は追撃が決まらないのでダウンを奪うだけの技になってしまっている。しゅがみ13~14フレにはクイックエルボー・ソーククラブを決める。
スカ確
あまり得意ではない部類。基本はダブルティー・ソークや、期待値が大幅に下がったがティー・ソーク・ランを入れる。驚異的なリーチを持つハイボルトキック(4LK)も当たりやすい。姿勢の低い攻撃のスカにはマッシヴソードやLKLPを当てる。1点読みの場合はデンジャラスアッパーカットを遠間から入れていく。
その他、赤段到達までに使う技
コンボパーツである下段始動のレフトローキック~イラプションニー(2LKRK【LKRK】)はアクセントに使える。横移動や歩きを仕込んでくる相手も多いので、パワースライサー(66RK)やソリッドアッパー~パワースライサー(3PRK)も確反があるとは言え、見せていかないといけない。下からくることが読めた相手にはジャンステの9LPや9LKを置いておく。
感想
リーチを生かしてLKやマッシヴソード、生しゃがみからの2択でゴリゴリ押していけるが、ファーカムラムにずっと間合いを制圧されていると相手が無茶な暴れを通そうとしてくるので、その心理の変化を見極めたいところ。そういう場合は相手に素直にターンを渡して有利2択や確反スカ確、時間切れ待ちを基本の方針にする。リーチ以外の要素では負けがちになっているので、無理な攻めはしない&付き合わない。本作で間合いとリーチがいかに重要かを教えてくれるキャラだ。帝段チャレンジにも連れていきたいと思う。