いきなり名指しのタイトルですみません
最近出た「ゲームと人」という企画で鉄拳プロのユウさんノビさんのインタビューの内容が大変素晴らしかったので一節ぶちたくなりました
最近は攻略本が出ない時代です。週間、月間攻略はもちろん、単体の攻略本も出ない。鉄拳も最後発はタッグ2ですよね。だからアマゾンでもタッグ2の攻略本が高騰している
地方では墓標のように「ゲーム・アニメ」のコーナーが残っていますが、そこにゲームの本は実際ありません。ゲーム・アニメコーナーでゲーム本は姿を消した。理由はもちろんネットの普及による情報の「タダ化」です。
⬆︎ある県で寄った本屋のゲームアニメコーナー。「ゲーム」の本はない
しかし攻略本って、ゲームをメジャーにするには必ず必要なものだと思うんです。僕はスト2、いわゆる対戦格闘がメジャーコンテンツとして産声をあげた時代から格ゲーやってる古参ですが、あの頃格ゲーをやる大きなモチベーションとして、やはり攻略本の影響は大きかった。子どもにはちょっと大人の文章回しが使われていて僕はそこで言葉の使い方も覚えました。僕らにとって攻略本は国語の教科書だった。ある一場面を切り取って写真と文で見せる、これは現代、ブログで見かけるシーンだし僕もこのサイトでそれをやりたいと思ってきたけど、やはり編集の環境と人員が揃った攻略本と、個人のブログでは訳が違います
しかし今さら攻略本が望める時代でもないと言うこともわかっているつもりです。アルカディアなどは本当に最後までよく頑張ったと賞賛を送りたい。
ということは現代はやはりブログで攻略本の代わりを務めるしかない。鉄拳の場合はみんなの質問に答えてくれるユウさんのブログ。定期公開してくれていた昨年、多くのテッケナーの心の中心にきっとユウさんのブログはあったと思います。とりわけ初心者に近い人たちの間ではそうではないでしょうか。
言葉にすれば、鉄拳の試合の1シーンはネットに残るだけでなく人の記憶にも残りやすいもの。何となく試合中に感じていることでもこれはやっぱりそういうことなんだ、と安心感や確たるものが得られる。その満足感は格ゲーに時間を費やしてる人たちにとって何より救いになることでもあります
話を冒頭の「ゲームと人」に戻しますが、最近イツキさんという力のあるライターさんが企画されていることで、かなりしっかりしたインタビューが載っています。これはネット上でも読めるようになってるので、リンクをぜひ読んでいただきたい。
「ゲームと人」イツキと写真
http://itsukick.blog.fc2.com/blog-entry-65.html?sp
僕はユウさんの「投げ抜け」と「ヤンキーに襲撃され警察沙汰」のエピソードがかなり印象的でした。
ブログを読んでいた時から思ったことだけど、ユウさんは言葉を使った仕事も得意な方なんだと思います。面白いエピソードをかなりコンパクトにまとめて伝えられる。この記事に限って言うと編集の力量が素晴らしいという可能性もありますが、若い時から攻略本のライターをされていたこともあって文章エンタメとしての力が絶対ある
ブログの更新は昨年の今日(2015年9月26日)で止まってますが、もしそれがプロ化が原因ならば、むしろぜひブログをプロ活動の収入のひとつとしてスポンサーさんに手を貸してもらいたいですね。スポンサーのCMが間に入ってもいいから、月額いくらか取れるレイアウトや環境を用意してユウさんのブログ活動を収益化、定期刊行してほしい
いくらか記事や質問コーナーが溜まったら出版してしまえばいいんです。それが攻略本にもなる。
大会やプロ化の流れも格ゲーのメジャー化には大切ですが、盛り上がりを形にするって大事でそれは出版物を置いてほかにない。
こんなに小さな冊子でも鉄拳プレイに大きなモチベーションを得ることが出来ました
EVO japanが定着すれば、また「エボジャパン魂」なんて本も出るかもしれません。それも期待しています。とにかく格ゲー会に出版の流れを!それがデジタルコンテンツでも構わない。そして我々プレイヤーはどんどん出版に金を落とそうではありませんか。
そんな熱い思いの放言でした