前回、ご紹介したノビさんの「スカ確を取るために必要な物」がご本人に紹介いただけたこともあり(笑)たくさんの人に読んでもらえているのですが、あの講義を一言で申しますと
相手の「割れない連携」と「割れる連携」に付いて知っており、割れる連携はきっちり割ることで割れない連携をさせ、それにスカを取る(=割れない連携は縦と横に弱いことが多いため)
ということになるのだと思います。鉄拳の対戦の支柱にあるものは「3すくみ」とこの「割れない連携」についての知識だと思いました。「割れない連携について知っている」ということは、それを盾に択一を迫れるということに繋がっていく、と私は考えました。そこで自分のメインキャラのリリについての割れない連携をがっつり考察します。まずは以下の表。
本命度 | △ | ○ | ○ | △ | ◎ | ◎ | ◎ | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
頻度 | 初手 | ヒット時 | ジャブ | WP | デフュ サレン テンペ |
キティ ロンペ |
LK ライトゥー 3RK |
タクト オルレ サックル |
ホルン 4LP |
△ | 4LP~PS | 9 | × | × | × | × | × | × | × |
○ | ワンツー2発目 | 8 | × | × | × | × | × | × | × |
○ | サレン2発目 | 8 | × | × | × | × | × | × | × |
○ | 66LK~PS | 9 | × | × | × | × | × | × | × |
◎ | ジャブ | 8 | × | × | × | × | × | × | × |
◎ | フッキングヒール | 8 | × | × | × | × | × | × | × |
△ | 3RK・RK | 0 | 10 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
△ | 9RK1発目 | 1 | × | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
◎ | ソーンウィップ | 1 | × | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
△ | ウイングニー | 2 | × | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
○ | LKRP | 2 | × | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
△ | 背向けジャブ | 3 | × | × | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
△ | キティシザーズ | 3 | × | × | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
◎ | アルトロデオ | 3 | × | × | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
△ | 背向けWK | 5 | × | × | × | × | 10 | 11 | 12 |
○ | 背向けワンツー | 5 | × | × | × | × | 10 | 11 | 12 |
◎ | しゃがパン左 | 6 | - | × | × | × | × | 10 | 11 |
△ | ハイキック | 7 | × | × | × | × | × | × | 10 |
○ | しゃがパン右 | 7 | - | × | × | × | × | × | 10 |
◎ | デフュ | 7 | × | × | × | × | × | × | 10 |
この表について説明します。
技と技の組み合わせによって「割れない連携」は様々に生じますが、ここでは「ヒット確認」と「本命度」と「初手の頻度」に特化しました。
これだけ説明すれば表記の大半の意味はわかっていただけると思います。
「×」がその組み合わせが割れないことを意味しており、数字があるセルはその数字の発生を持つ技で相打ちを取られます。それより低い数字の発生を持つ技にはその連携が割られるということになります。
(例)ソーンウィップ(ヒット)>デフュの連携は相手リリがビタで打ったWPで相打ち、ワンツーで暴れられると割られる。
ただし、これに「立ち」「しゃがみ」の状況が絡んでくることは考慮する必要があります。
例えば、ソーン(ヒット)>WPの連携は、トゥースマで相打ちですが、実際にはソーンがヒットして最速トゥースマを出せる相手はほぼ居ませんから、ソーン>WPはジャブで割られることだけ考えればよい。
このようにして見ていくと、まず最初に気付くのが、リリには絶対的二択の状況があるということです。
それが表の上部。
リリの絶対的二択の状況
- 4LP、66LKヒット>236ステップ
- ワンツーヒット
- サレンデイジー2発目ヒット
- ジャブヒット
- フッキングヒールヒット
これらを見逃してはいけません。確反のワンツー、しゃがみからサレン2ヒット、起き上がりにヒールがヒット、ぼーっとしてる相手に初手を得るためのエリゼやナーシサスからパラステ、何となくジャブ。
これらのヒットからは浮かしを狙うべきです。そしてそれを縦にして下段や投げを狙えるということ。
新たに記憶すべき割れない連携
その他、いくつかこれはと思った割れない連携を抜き出しました。
- ハイキック(ヒット)>オルレアンソード
- しゃがパン(ヒット)>タクト、サックル
- ツイストバックフリップ(ヒット)>テンペスト
- ソーン(ヒット)>WP
- デフュ(ヒット)>ホルン
- ロデオ(ヒット)>キティ
- キティ(ヒット)>WP
基本的に「しゃがパン」「ハイキック」「デフュ」ヒットからは太い択を迫ることが出来ます。
今回、この調査で新たに見つけたな!と思ったのは、ツイストバクフリからはロンペよりテンペが発生が速く割れないということ、ソーンWPはワンツーで暴れるという知識がないと割れないこと、ロデオからはWPが割れない連携だけど、キティヒットの攻め継続、ガードされても確定なしも、決め打ちジャブされない限りは強いということですね。
それから「デフュヒットホルン」は実質割れない連携だったということも面白い結果だなと思いました。この連携はジャブで割れます。しかしホルンはジャブを吸うので、実質割れる技がありません。