前回の続きから
eスポーツ・プロライセンスの真実①~ウメハラ座談会から~
参加者については、動画を見てほしいです
https://www.twitch.tv/videos/230583009?t=20m19s
ここで詳しく書くことはしませんが、超重要な人物として、ファミ通元編集長で、「アルカディア」や「闘劇魂」発行元だったエンターブレイン社長、Gzブレイン社長でカドカワの取締役、そして日本eスポーツ連盟の理事である「浜村浩一」さんが参加していることだけは明記しておかねばなりません。
この方の存在がありますので、座談会は一気に一問一答モードに、議論ではなく、テーマに対して明確な「答え」が出来ています
この座談会は実質「協会による説明会見」と思ってみる方がいい
その意味では私のような素人ではなく、メディアが取り上げるべき内容だと思います
テーマ①「eスポーツの定義とは」
ふーど氏が言う「ドラクエ3だってeスポーツでしょ」
え?!
戸惑うウメハラ氏。
ここで参加者に「ドラクエ3はeスポーツかどうか」のアンケートを取ります
すると、約8割ほどが「Yes」の回答
タイムアタックや魅せるプレイなどを競いあうのなら、それは立派にeスポーツだということになる、という流れになりました
定義、だけで言うとゲームの枠にとどまらず、「何でも」それこそ味の素をふりかけることだってeスポーツになるというのです
ここで浜村氏に「協会がeスポーツと認定する条件はどういうものか」という質問が出てくる
答えは、「競技性」「公用性」でした
人と競う要素があり、見て楽しいかどうかです
言われてみれば至極当然ですが、議論は、あくまでその条件は協会が認定するかどうかの判断基準で、eスポーツという観念の定義はまた別にある、という風に進んでいきます
やや収集がつかなくなった頃、eスポーツという名前はそもそも必要なのか、ゲームはゲームでいいじゃないか、という話さえ出てくるのですが、
ではeスポーツという名前の役割は、という根源的なことに話が及びます
するとネモさんから「ゲームではやはりまだ日本では世間体が悪い。会社を休む時にも”eスポーツの大会がある”だと何となく理解が得られやすいが、ゲームの大会では言いにくい」という話が出てきます
司会の1人の折笠さんも「そういえば先日もNHKでeスポーツの特集をやっていた。」と発言。メディアが今こぞって取り上げるようになってきたのはひとえにeスポーツという名前のおかげではないか、と議論が進みます
つまり、ゲーム=eスポーツだが、eスポーツの方が名前がいいので、そう呼ぶ。このように結論が出ました
結局この結論はみんなの期待を裏切るものではないでしょう
登校拒否を不登校と呼びなおし、痴呆症を認知症と呼び直す、あの感覚です
本質は全く一緒
まとめると
①eスポーツ=ゲームである
②認定の条件は「競技性」「公用性」となる可能性が高い
これで第一のテーマが終了します
ここの流れは普通ですが、個人的にはウメハラさんがあまり乗り気ではない点が少しハラハラしました
いわく「おれ的には自分の馴染みのラーメン店が誰でも利用するメジャー店になるのが、少し嫌な感じがする。今の立場でなく、趣味でゲームをやる立場だったらeスポーツの発展なんかあまり歓迎しない。いけないことをやっているという背徳感が楽しさの背景になっている部分もあるだろう」
ふーど氏が後に「いや、ラーメン店だってそのジャンルに人気が出て競合も生まれた方がより努力せねばならず、美味しくなるじゃないですか」とフォローをいれます
会場も見ている人もこのあたり、かなりハラハラした気持ちになります
次の章ではウメハラさん、さらにハッキリeスポーツに対する「白け感」を発言し、参加者の顔が一瞬曇るのですが、そのあとに続く発言で全てが解消し、場は大きな感動に包まれるのです
私も、やはりウメハラさんが今でもこの業界における主役なんだと実感した次第でした
③に続きます