■変なゲーム
ストリートファイターII以降、2D格闘ゲームブームが来た。
ブームが来ると必ず変なものが出てくる。
有名どころだとモータルコンバットというゲームはコスプレした実写の人間を取り込んで、それを動かしていた。それだけでも奇妙なのに必殺技で脊髄ごとクビを引っこ抜いたりして、初めて見た時は「本当に殺しちゃうんだな」と思ったものだ。
そういう変なのが湧いてくると王道を突っ走るメーカーも「負けてられない」と火がつくのか、カプコンは芸能人をゲームに出してマーブル社から怒られていた。
この他にもブーメランと空手を合体させた格闘技が出てきたり、男色のラスプーチンが出てくるゲームとかがあったけど、今日したいのは3D格闘ゲームの話だ。
■最盛期
3D格闘ゲームが流行ったのはバーチャファイターが出た1993年以降。最盛期はバーチャ2と初代鉄拳がしのぎを削っていた95年頃だろうか。
先ほどの例にもれず、いろんなメーカーから3D格闘ゲームが出た。ブシドーブレードとか、トバルNo.1とかあった。どれも2で終わってるが、2で終わるというのは3D格闘ゲームあるあるかもしれない。そんな中で出たファイターズメガミックスというゲームは変だった。
まずバーチャファイター2のキャラとファイティングバイパーズのキャラが全部出てくる。変というより豪華だ。
ファイティングバイパーズというゲームがあんまりメジャーじゃないので説明をしておくと、鉄拳の対戦中のハデな演出にセガが「ヤバいぞ」と思って、バーチャファイターを派手にしたやつを作ろうとして、出来た感じだ。実際そうなのかは知らないが、そんな感じだ。
なんといってもファイティングバイパーズにはペプシマンが出てくる。
ペプシマンはペプシコーラに関係のある技をやるのかと思ったけど、全くそんなことはなくランニングネックブリーカードロップとかをする。勝利すると「ペプシマーン」というコールはちゃんと鳴る。
まあファイターズメガミックスにペプシマンは出てないので今の話は意味が無いんだけど、それに匹敵するわけの変なキャラが出てくる。
まず車が出てくる。
車がホイールで女の子の首を絞めている。
肉も出てくる。
対戦相手はヤシの木です。
こういう作ってる側がわざとやってる意味不明キャラもいいんですが、セガはこの後バーチャファイター3に力士を出して、まじめにやってるのによくわかんなくなって、3D格闘ゲームも徐々に下火になっていった。
またブームが来て変なものがたくさん見れるようになってほしいな。
おしまい