プレクーペ2017 ケン5優勝記念 弟子犬さん特集号

スト3サードの稼働と共に歴史を刻んできた全国大会クーペレーションカップも今年で16回目。いつに無い熱気を感じると思っていた今大会でしたが、あの男、弟子犬が今回もやらかしました(以下、敬称略)。特に今大会は過去最大の感動を連続で呼び起こし、動画越しの全国のサードファンを魅了しました。

1つの動画で歴史も文化も人生も変わることがあります。あの梅原さんだって、エボのブロッキング動画1つで「プロ」という道が生まれ、その後の格ゲー文化の大きな岐路となりましたが、当初は再生回数を稼ぐ動画に「興味ない」と本人は切り捨てていました。

得てしてそんなものですが、個人的には今回の大会で改めて同じ九州福岡に住む弟子犬を動画勢の力でサード界初の「プロ」にまで持っていけないかと願い、今回いくつか動画を編集してみました。内容はtwitchによるものです。予選ブロックからケン・マスターズ優勝に至るまでの4つの団体戦のまとめと、各団体戦の単一版、弟子犬の試合だけをまとめたものとありますので、お好きなものをご覧ください。文末にリンクあります。

vsまこと5

動画ではこの試合から始まります。サードの世界ではKOやヌキ、力丸と並んでレジェンド化している「ボス」とスト5で稼ぎに稼ぎまくっている天才「ハイタニ」を擁するまことチーム。全体を通してみると、決勝の春麗チームの次に苦しかったのはこのチームではないかと思うほど強者揃いのチーム編成です。

対するケンマスターズは若手のホープ「こーせー」、「紫衣」、バーサス配信でも有名で弟子犬と全1ケンを争う「マツケン」、刃万博での弟子犬との死闘が有名な「ヒライ」、そして今円熟の極みに達していると大会最注目の「弟子犬」。嘘のようなドリームチームです。

そのケン一軍を迎え撃つ先手は闘劇優勝の印象が今でも鮮烈な「いづ」まこと。

しかしケン5先鋒の「こーせー」が上り調子の強さを見せ、いづを退けると次鋒も倒し中堅の「チバッチ」を引きずり出します。しかしここで「チバッチ」の独特のリズムが「こーせー」を崩したか、これまで堅実な立ち回りを見せていた「こーせー」が突如崩れ、次鋒「紫衣」へ。ところが「チバッチ」、一度リードを奪われても強靭なレジリエンスの強さを見せ試合をまことペースに持ち込みあっという間に星を五分に戻します。

このまま行くと流れを持っていかれる、というところで弟子犬が登場。

弟子犬、勢いに乗る「チバッチ」に驚異の反応速度で技をヒットさせプレッシャーをかけながら撃破。もしここで負けると一気にチームの敗色が濃くなる大博打に自分もプレッシャーがあったはずですが、それを跳ね返しこの勝負に勝ちます。

続く「ボス」には中足迅雷の驚異の精度で、「ハイタニ」には逆に手堅い立ち回りでミスを誘ってそのまま3タテ。中堅「弟子犬」の奇策が見事奏功し、ケン5は予選突破。

vsネクロ5

決勝トーナメントでネクロチームを指定したケンチーム。一進一退の攻防を繰り広げながら大将の杉山ネクロに副将のヒライまで引きずり出されるも、ヒライが粘りを見せ、弟子犬を休ませながら準決勝に駒を進めます

vsダッドリー5

言わずとしれたダッドリー全1のこくじんを擁するチーム。先鋒はこれまた大会ファイナリスト常連の「アイク」。先鋒の「紫衣」が撃破されますが「こーせー」が取り返し1ー1。ここでダッドリー側は謎のフランス人「Gunfight」を投入します。このGunfightは予想外だったか、こーせーは敗れ、先に中堅を出すことになるケン5。ここで先ほど温存され休養十分な「弟子犬」が登場。
やはり動きを把握してなかったGunfightに一本は取られながらも落ち着いて勝ちに結ぶと、ダッドリー側も中堅に「こくじん」を投入。まず一本は弟子犬が取り返すのですが、続く2ラウンドは「こくじん」が真価を発揮してパーフェクト目前という状態にまで弟子犬を追い込みます。ここで削り勝つ選択もあったと思うのですが、相手0ドットで動きが硬くなるこくじん。ゲージを吐かせて勝ち、3ラウンド目を有利に進める算段だったか、完全に守りと逃げに入ったところを、弟子犬がゲージを吐かないまま攻め続け「こくじん」の体力を半分まで減らします。ここで中足迅雷を決め、ゲージを吐く弟子犬。「こくじん」は予想外に迫られたが、あとは削り勝てばいいと思ったでしょうか。しかしそのまま勢い付いてしまった弟子犬は固まっているこくじんの脳が動き出す前に近中P→ネリチャギ迅雷という超強気の攻めを見せ、そのままこくじんを撃破。

よほど固まってないとまず通らない選択ですが、だからこそこくじんも予想外だったのでしょう。解説の2人も「あそこからまくるとは…」と言葉を失っていました

弟子犬はそのまま副将と、大将であすのチーメイトの「ヒラハタ」まで倒し決勝へ

vs 春麗5

個人的にサード界最強なのは「力丸」ではないかと思っています。闘劇初優勝までに一年かからなかったという事実を聞いた時にもそう感じましたが、バーサス配信などを見ていても春麗以外のキャラが無理なく強い。コマテクが他のプレイヤーと全然違うので、スペック的にサードの神に愛された仕様だなと思えるほどです。その絶対的存在に挑む弟子犬。思うに今回のクーペは、きっと明日もそうでしょう、最初からこの力丸と弟子犬の戦いという構図の雰囲気も持っていたように思います。

実際に試合前に力丸からの熱い挑戦状も受け取った弟子犬擁するケンチーム。先鋒はここまで精彩を欠く「紫衣」。に「おりゅ」春麗がぶつかります。5ー5の組み合わせが多いサードというゲームの中でケンー春麗は割と鉄板で4ー6と言われます。それぐらい有利不利がはっきりしている組み合わせです。理由の1つに中足ヒット確認の難易度に差があるのは間違いないと思うのですが、今大会の弟子犬のように中足迅雷が出来るなら、この差は関係なくなってくるかもしれません。

しかし紫衣はおりゅに敗れてしまいます。続く「こーせー」も「おりゅ」に敗れ、ここで「マツケン」が登場。対する春麗チームは「パールライス」を投入します。このパールライスが強く、一度流れを取られても強靭な精神力ですぐに流れを取り返し「マツケン」を撃破、体力をリードして全く諦めずにプレッシャーをかけてくる「ヒライ」には意外性のある「三角飛び大パンチ」で上回ってニタテ、春麗が4人残った状態で弟子犬が引っ張り出されました。

ケンマスターズの奇跡もやはり、春麗に食い止められるのか、と会場の雰囲気が一瞬冷めたものになりかけた頃、弟子犬の神がかった強さがどんどんエンジンを上げていきます

パールライス戦は見ている側には全くわからない謎の生迅雷を当てて一気にペースを奪い、撃破。それでもまだ苦しい春麗が3人も残っているというプレッシャーの中、続く「たろ吉」には持続重ね中足波動確認迅雷と純粋な中足迅雷、リープ迅雷と確認を駆使してダメージを奪い、ふと出た置き技にも中足迅雷を逃しません。

副将の「もち」戦も危うく取られそうになる第一ラウンドを驚異の粘りで鳥カゴから取り返し、2ラウンド目は中足波動迅雷と画面端の昇龍コンボで確実にダメージを取って撃破

遂に「力丸」を引っ張り出します

その力丸戦は最初のラウンドはまず力丸が先取。端攻めからの逃げをうまく咎めて、流れを作ります。しかし今度は弟子犬が端攻めからリープex昇龍を決めてラウンドを取り返し、これで会場の空気は最高潮に。

最終ラウンドはまず開幕と同時に下がって中足を置いた春麗の中足にスカ確中足迅雷を決めて先制。画面端に春麗を追いやると今度はめくり中キックから屈小P、ごくわずかな間を空けて小足*2、反応の速さが災いしたか力丸のガードが解けており迅雷が刺さると、最後は空ジャンプターゲットがビタで春麗の起き上がりに重なり、ここでも春麗のガードが解けていてラストはターゲット昇龍でパーフェクト。

この熱に一時はツイッターのトレンド10位に「弟子犬」が記録される事態となりました

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優勝インタビューで弟子犬は「ケンはもう強キャラじゃないのではないか、と言われ始めていたので勝てて良かった。ケンはやっぱり強キャラとわかってもらえたはず」とコメントしています。

弟子犬の強さを振り返ってみると、その強さは中足迅雷の精度と読み合いを積極的にすること、そしてやはり何と言っても場面ごとの知識がかなりはっきりしているだろうということです。こういう時どうなるんだっけ?という、多くの人が曖昧にしている箇所でかなり確信を持って選択しているという動きが多かった。例えば多くのケン使いが捨てている「中足波動迅雷」の技術ですが、弟子犬は中足迅雷と状況別に使い分けていました。

自分も試合を見てすぐにアケコン引っ張り出して調べてみたのですが、確かに早めに中足を相手の起き上がりに重ねて波動迅雷とやると、中足からよりも楽に確認できる

また、これは決まりはしませんでしたが、「パールライス」戦では春麗の中足をブロッキングしてリープアタックを出していました。この意味は中足をブロッキングした後は春麗のSA「鳳翼扇」をぶっ放されることが多いのですが、リープアタックなら鳳翼扇を出さなかったのを確認しながら出しても相手のしゃがみガードを襲って有利に動ける、鳳翼扇を出していたら、一旦レバーニュートラルにする意識が先に働くのを利用してそのまま出たのを確認してボタンを押さないから被弾しないという、意識を最速にしない行動をわざと選択することによってローリスクローリターンの行動を選んでいました

画面端での春麗用のex昇龍コンボも完璧です。ケン使いとしてまず知識が最高であることが勝てる理由になっています。天才だけど、努力量も誰よりも多い弟子犬。8日の本戦ではさらなる感動を見せくれるかもしれません。

◆個人的に舌を巻いたシーン◆

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vsまことチーム、副将ボス対中堅の弟子犬。ボスは疾風キャンセルで前ブロを意識させつつ

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下段を襲う。ここで疾風キャンセルダッシュを予想したか、小足を置いている弟子犬。

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しかしボスまことの重い下段が見え、それがスカったと見るやすかさず一文字蹴りを叩き込んでいる。

こちらから能動的に用意したセットプレイの中での反応だけではなく、相手の予想外の行動にも対応できる思考の切り替えの速さが弟子犬の強さだ

プレクーペ2017 ケンマスターズ全試合

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このブログの著者の1人で鉄拳ではまめちーの弟子。鉄拳歴は1年。昔見たリリ使いの綺麗なお姉さんに憧れてリリ始めました。スト3サードが本業です。月火水の更新が担当ですが、他の曜日に書くこともあります。 2D→3Dの挑戦は非常に厳しいですが、その成長の過程も誰かの参考になったら、とも思ったり。ブログの内容についてはお頼りやコメントも是非ください。